福夛 雅 さん

 

福夛さんが作るお菓子は砂糖・小麦粉・卵・乳製品を使用せず、素材を混ぜるだけの手軽さでありながら、なおかつ美容に良いというロースイーツ。砂糖も小麦粉も使わないとは全く信じられず疑心暗鬼だったが、実際に福夛さんの作ったチョコファッジを一口ほおばるとしっかり甘くて食べ応えもありとても美味しい。市販のチョコスイーツとなんら変わらない味。これで本当に身体にいいの?とますます疑ってしまう…。

 

「日本のお母さん(女性)を元気に長生きさせます」というミッションを掲げ、現在ロースイーツクリエイターとして全国を股にかけ活動している福夛さんだが、意外にも『お菓子が主食』という食生活を長年送っていたらしい。何がきっかけでロースイーツに出会ったのか、お話を伺いました。

 

40歳まで主食はケーキとアイスクリームとチョコレート≫

 

くわっち(以下く):福夛さんがロースイーツを知ったきっかけは何でしたか?

 

福夛さん(以下福):「きっかけは友人が大病を患ったことでした。まだ小さなお子さんのいるお母さんなのでなんとか病気が治るように、身体に良いものを食べさせたい、その一心で調べていくうちにロースイーツと出会い、それが自分自身の食生活を振り返ることにも繋がりました。

実は私は小さい頃からお菓子が大好きで、ケーキとアイスクリームとチョコレートが主食でした。ご飯の時は白米ではなくホームパックサイズのアイスクリームをお茶碗に盛って食べるという食生活を40歳まで続けていました。

母親が料理上手ということもあって食べ物自体の好き嫌いは無いけれど、それ以上にお菓子が好き。毎日食べ終わったお菓子の袋が机の上に常に置いてあるという光景は当たり前だったし、お菓子と一緒に飲むコーヒーも一日に何杯も飲んでいる生活でした。

ただ、ご飯が少ししか食べられず、お菓子がやめられない自分のことを少し恥ずかしいとも感じていたんです。

 

友人の病気が発端で食の大切さに気付くと同時に自分が当たり前だと思っていたことを見直してみたとき、私は子供のころからアトピー性皮膚炎があり、痒みが頻繁に出ることもあったけれど、痒くなったら掻けばいいし、ちょっと酷くなったら病院に行けばいいとずっと思っていたのでなんら不便すら感じていなかった。背中を搔きむしって血が出ても(アトピーだから)そういうものだと疑うこともしなかったんです。

でも、食べものを通して私たちの身体は作られているのに、自分が選んで摂取しているもので身体の不調が出てくることを知ったとき「(食べ物に)お金を払って病気になっていることもあるな」と強く感じて。

そこから身体に良くて安全でしかも美味しいロースイーツを学び始めました。

 

≪食べ物は性格、食事は生き方≫

 

く:お菓子をロースイーツに変えたことで、体調の不調は改善されましたか?

 

福:アトピー性皮膚炎の炎症がだいぶ少なくなってきたというのは感じます。それ以外にも性格や生き方が大きく変わったなと。これは夫にも最近特に言われるのですが、「以前に比べてたくましくなったし、決断力がついたね」と。

 

く:それはどういうことでしょうか?

 

福:以前の私は誰とでも合わせられるし、嫌いという感情が特になくて…。他人に対してイヤだという感情が無い状態。どっちでもいいし、どうでもいいって思うことがほとんどでした。

 

〈ここで偶然、雅さんをお迎えにきた旦那様が登場。今の発言の真意を聞いてみることに・・・〉

 

旦那様:以前の彼女の口癖は本当に「どっちでもいい」発言が多かったです()例えば、外食に出かけるときでも「あれが食べたい、ここに行きたい」というリクエストが全然なくて「どこでもいいし、なんでもいい」。それに対して僕は「え?何か食べたいものないの?」と聞き返すことをしょっちゅうしていました。

 

福:うん。良く言えば誰とでもなんでも合わせられるけど、悪く言うとすべてに【無関心】だったのかもしれない。感情の波もあまりなかった。それが自分でロースイーツを作って食べ始めてからは自然と自己主張ができるようになって。

旦那様:食事のときのご飯の量も以前よりは増えましたね。あとは、家族に対して(特にお母さまに対して)自分の気持ちや意見を話すようになりましたし。決断力もついて、たくましくなったな~、人間らしくなったな~と感じます()

 

福:人間は食べ物を変えていくと腸内細菌が変わり腸内環境を整えていける。その影響からオーラも変わると言われているそうなんですが、ここ最近、私自身もお付き合いする人達や人生も不思議と変わり始めていて。いろいろな出来事が身のまわりで起きて、今までの人生では決して会うこともなかったであろう人たちとの出会いが増えたり、たくさんのお誘いを受けることも多くなりました。

 

以前の私は、お菓子にとても執着をしていた。お菓子しか食べず、ご飯が少ししか食べられないことは自分のコンプレックスでありながら、その執着を手放すことができずにいた。でもロースイーツに切り替えることで自分の執着を手放すことができた。

自分の執着やコンプレックスって、自分の特性でもあると思います。お菓子中毒の私だったからこそ、美味しくて栄養価も高いお菓子の魅力、ロースイーツの素晴らしさを伝えることができるのかなと感じています。

 

そして女性が元気だとそばにいる男性も自然と元気になるし、家庭だとお母さんが元気だと家族もそうなっていく。だから私は「日本のお母さん(女性に)長生きしてもらう」をミッションに掲げてロースイーツ講師を育成する活動をしています。健康でなおかつ美味しいものを取り入れて人生を楽しく長く過ごしてほしいと思います。

  

※現在、福夛さんはロースイーツ講師を育成するための講座をオンラインで開講しています。また県内・県外でも単発ロースイーツ講座も開講しています。詳細は↓こちらのインスタグラムからご覧ください。

 

福多雅🎂ロースイーツクリエイター青森県青森市認定校